京野正午TANKA / 2026/02/22

[ 短歌 ] :: TANKA

生活奇譚

2026/02/22

10首 / WORKS

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光と熱にお金を払う 大誤審 光と熱でお金を払う

空論をのせた机の抽斗に辛子明太子の処方箋

くるった時計・くるえなかった時計があって信じたい方だけを信じた

保険料未納 右手にあそばせる蜜柑の表面の疎水性

隕石の記事を読みつつ梅干しをおくらに和えて食べている夜

麦茶越しのにぶいひかりに起きがけの脳をさらした 破門されたい

気づかないふりをしなびた野菜にも壁の無数の手形にもした

引く力 引かれる力 新月の夜に抜けつづけたコーラの気

オルゴール 宇宙の端のつめたさに叫ばなかったひとだけおいで

雲梯を部屋の真ん中に設置してマゼンタ色の後悔したい